パッケージデザインの使用用語 Glossary
製本の仕事がもっとわかる用語集
本ページでは、製本・印刷の工程で日常的に使用される専門用語を、イラスト付きでわかりやすく解説しています。
はじめて携わる方でも理解しやすいよう、基本から丁寧にまとめました。
アウトライン
文字のアウトライン化とは、文字情報を「点と線で構成される図形(パス)」に変換する処理です。
これにより、異なる環境のPCでデータを開いても、フォントが置き換わったり文字化けしたりするのを防ぐことができ、入稿データの不備を防ぐための重要な作業です。
アウトライン化すると文字は編集できなくなるため、アウトライン化前のデータも別で保存しておく必要があります。
画像のリンク
リンクとは、画像をaiファイルに直接埋め込まず、外部の画像ファイルを参照する配置方法です。
メリットは、ファイルサイズが軽くなり作業がスムーズになる点ですが、デメリットは、aiファイルと画像ファイルの両方を一緒に管理しないと「リンク切れ」を起こすリスクがある点です。
Illustratorファイルは、画像データそのものではなく「画像がどこに保存されているか」という情報だけを保持します。
ファイル名や保存場所が変わると、画像が表示されなくなります。
入稿する際は、aiファイルだけでなく、リンクしている画像ファイルも一緒に送る必要があります。
オーバープリント(のせ・けぬき)
オーバープリントとは、色を重ねて印刷する設定のことです。
別名「のせ」とも言います。
通常、オブジェクトが重なると上のオブジェクトが下のオブジェクトを「抜く(けぬき)」のに対し、オーバープリントは下の色に上の色が重なって印刷されます。
これは、印刷時に版ズレが起きても下の色と重なるため、白い隙間が見えにくくなる、というメリットがあります。
塗りたし
塗りたしとは、印刷物の仕上がりサイズの周囲に、断裁時のズレで紙の白い余白が出ないように背景や画像をはみ出させておく部分のことです。
板紙は3mm、合紙は5mm塗りたしが必要になります。
ツール#(パックシャープ)
ツール#とは、グラデーションの境界をきれいに見せるためのソフトです。
ソフトの入っているパソコンでのみ作成、編集ができます。
リッチブラック
リッチブラックとは、印刷においてK(墨インク)100%だけでなく、
CMY(シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを少量混ぜ合わせることで、より深みのある黒を表現する手法です。
当社では「C:20% M:15% Y:15% K:100%」といった数値設定で作成され、より黒く仕上がります。
クリッピングマスク
クリッピングマスクとは、簡単に言えばIllustratorの切り抜き機能です。実際には切り抜いているわけではなく、元となる画像などを指定した形に切り抜いたように見せる、必要な部分を残し不要な部分は隠してくれる機能です。
そのため、作成したイラストの最終仕上げとして、周りの不要な部分を隠す時に使用したり、印刷物では“塗りたし”を超える領域を隠したい場合にも有効です。
JANコード
JANコードとは、どの事業所のどの商品かを表す、世界共通の商品識別番号です。
バーコードスキャナーはコードを赤外線で読み取るため、同化してしまう赤系統の色は必ず避けます。
またアミも読み取りづらくなる原因となりますので、不透明度を下げたりせずに色の濃度は必ず100%にして、色のかけ合わせも避けてください。
JANコードの周りはなるべく白にします。
JANの両脇は2mm空いていないと読み取れないことがあります。(特にベタの色が濃い場合)
画像が荒いと読み取れないことがあります。
パス
パスとは、点(アンカーポイント)と線(セグメント)で構成される図形です。ペンツールでパスを操作することで、直線や曲線を描き、図形を形作ります。パスは「アンカーポイント」「セグメント」「ハンドル」からなり、これらを操作して滑らかな形を作り出せます。
マーク関係
・リサイクルマークのサイズは高さ6mm以上で表示します。
・役割名(例.外箱、ボトルなど)や材料表示(プラスチックの種類)は6pt以上の活字で表示します。
・色は原則スミ1色で表示。
スミを使用していない場合はデータ上一番濃い色を使います。
トラップ
トラップとは、印刷時のわずかな見当ズレ(版ズレ)によって、隣接する異なる色の境界に紙の地の色(白地)が見えてしまうのを防ぐための技術です。具体的には、隣り合う色の境界部分に、意図的にわずかな色の重なり(トラップ)を作ることで隙間をなくします。
CMYK・RGB
・CMYK …「色の三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)+黒(K)」で、印刷に使われる色の表現方法
・RGB …「光の三原色(レッド・グリーン・ブルー)」で、ディスプレイ(モニター)に使われる色の表現方法
RGBデータで入稿された場合、CMYKに変換され印刷を行います。
RGBをCMYKに変換すると色域が違うため、くすんでしまうので注意が必要です。
データの保存形式(PDF)
・Xー4 … 透明効果を保持したままPDFに保存でき、
印刷時の文字化けや色の変化を防ぎ入稿をスムーズにするための推奨される形式です。
データは少し重くなります。
・プレス品質 …データをより軽い状態で保存できる形式です。
ただし、透明効果などはフラット化されるため正しく表示されないことがありますので、その場合はXー4で保存します。